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自動車産業インフォメーション

2018年7月9日

NGP リサイクル部品アンケート 認知3割、利用1割

自動車リサイクル部品の認知度はまだまだ低い―。

NGP日本自動車リサイクル事業協同組合(佐藤幸雄理事長、東京都港区)が行ったアンケート調査から、一般ユーザーのリサイクル部品に関する意識レベルが明らかになった。自動車リサイクル部品を知っているユーザーは3割強、実際に利用した割合は1割強にとどまった。ただ「整備工場の勧めで新品同様の部品を格安で利用したことがある。ディーラーにもリサイクルを推進してもらいたい」といった声も寄せられており、潜在的な部品需要が存在している実態が浮き彫りになった。

同アンケートはNGPが5~6月にかけて全国で実施した「ベルマーク運動説明会」の会場で実施したもの。全9会場で700人を超えるユーザーから回答を得た。

「自動車リサイクル法を知っているか」の問いには全体の6割が「知らない」と回答した。最も多かったのは松本会場での全回答者の半数を占めた。「自動車リサイクル部品を知っているか」の問いでも「知っている」は36・4%と低水準だった。北九州会場で「知っている」と答えたのはわずか28・7%にとどまった。

「自動車リサイクル部品を利用したことがあるか」の問いでは驚きの事実が判明した。「使ったことがある」との回答は13・7%。大半の会場が10%台となっており、北九州会場はわずか5・7%だった。
自動車リサイクル部品は環境に優しいと答えたのが3割にとどまったのは「リサイクル部品にベルマークが付いているとは知らなかった」などと認知度不足が背景にあるようだ。

今回のアンケートでは「自動車にもリサイクル部品があるとは知らなかった」「修理工場から教えてもらって初めて知った」といったコメントが複数寄せられており、ユーザーに対するアピール強化の必要性を浮き彫りにしたとも言える。
一方で、「安全面は新品と同等との保証と安さがあれば選択肢に入る」「廃棄ではなくリサイクルは良いこと。機会があれば利用したい」「環境に優しく、さらにベルマーク活動にも参加できるならぜひ利用したい」などの声も多く寄せられ、リサイクル部品の潜在需要の高さもうかがい知れる結果となった。

NGPは2012年4月から協賛会社としてベルマーク運動に参加している。品質保証シール「ギャランティシール」にベルマークを付けており、地域の子供たちの学校教育支援と自動車リサイクルの環境保護啓蒙活動の取り組んでいる。

日刊自動車新聞7月5日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

NGP日本自動車リサイクル事業協同組合

対象者 自動車業界