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2018年7月9日

JU岐阜、中古車に後付けで誤発進防止装置普及へ

岐阜県中古自動車販売商工組合(JU岐阜、岩瀬晃彦理事長)は、AT車のアクセルとブレーキペダルの踏み間違いによる誤発進を防止するシステムで、未搭載の中古車にも装着できる後付けシステムの普及をサポートする。

新車への搭載が進む先進安全装置を、中古車にも後付けで装着できることを訴求し、中古車の付加価値を高めることが狙い。このほど、全国のJU組織で初めてとなる後付け可能なシステムの講習会を開催し、応募した会員事業者49人が参加、開発メーカーからシステムに対する知識や適正な取り付け方、操作方法などを会員らに解説した。JU岐阜では同システムを会員に提案することで、会員の中古車小売りを後押しする。

誤発進防止システムの新車への搭載率は、先行するメーカーで9割前後にまで達している。乗用車メーカーの販売全体に占める割合も17年は6割程度に高まった。ユーザーの安全志向の高まりを背景に、メーカーが全面改良や一部改良で標準装着化を進めていることが普及ペースを速めている。JU岐阜では後付け装置により中古車にも先進技術を搭載できることをアピールし、中古車の魅力を高めたい考えだ。

講習会では「S―drive(エスドライブ)誤発進防止システム」を販売するサン自動車工業(鈴木順社長、横浜市港北区)の講師を招き、システム概要の説明と実車を使った取り付け作業の説明を行った。同製品は学習機能を搭載し、運転者一人ひとりのペダルの踏み込み方の特徴を学習して作動するほか、オン・オフ機能や警告音・ランプで運転手に警告機能を搭載している。
また、同製品は講習会を受けた事業者のみに同社が「マイスターID」と認定証を発行し、同商品を取り扱うことが可能となる。講習会では誤操作に対する質問が寄せられ、同社は運転手に合わせた学習機能が誤操作を防止していると回答するなど、参加者のシステムへの関心の高さを表していた。

JU岐阜では当初、同講習会に設けた定員の50人を越える参加希望者があったことから、中古車事業者の後付けシステムへの需要が高いとし、今後も講習会を開催していく考えだ。

日刊自動車新聞7月5日掲載

カテゴリー 交通安全,社会貢献
主催者

岐阜県中古自動車販売商工組合(JU岐阜)

対象者 一般,自動車業界