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2018年6月22日

政府、交通安全白書を閣議決定 75歳超の交通死亡事故原因の3割「操作ミス」

政府はこのほど「2018年版交通安全白書」を閣議決定した。75歳以上の高齢運転者の死亡事故418件のうち、ブレーキとアクセルを踏み間違えた「操作ミス」が31%を占め、75歳未満の2倍に達することが分かった。「自動ブレーキなどの先進安全技術が事故削減効果に大きく期待できる」としている。

75歳以上の高齢運転手の死亡事故原因ではこのほか、安全不確認が24%、考え事をするなどの漫然運転が15%となった。

一方、75歳未満の2829件では、安全不確認が27%、漫然運転が24%、わき見運転が18%となった。
交通事故の死者数は3694件となり、統計が残る1948年以降で最少。65歳以上の高齢者が2020人と全体の54・7%を占めた。

また、特集では交通安全に関わる先端技術として「自動運転に関する取り組み」を取り上げた。とくに自動運転の安全運転を支援するシステムや道路に関する高度道路交通システム、ビッグデータを活用した生活道路対策、事故被害の軽減を目的とした緊急通報システムなどの高度化に向けた政府の取り組みを紹介している。
このほか、昨年6月の神奈川県大井町の東名高速道路で追い越し車線に無理やり停止させられた夫婦が追突され死亡した事故を受けて白書では「厳正な対処を望む国民の声が高まっている」と強調した。

日刊自動車新聞6月19日掲載

カテゴリー 交通安全,白書・意見書・刊行物
主催者

政府

対象者 一般,自動車業界