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自動車産業インフォメーション

2018年6月19日

ひろ自連とユーグレナ、使用済み天ぷら油再利用 地産地消で自動車燃料

広島の産学官が参画するひろしま自動車産学官連携推進会議(ひろ自連、寄谷純治議長)、バイオ燃料研究を手掛けるユーグレナ(出雲充社長CEO、東京都港区)が「ひろしま“ユア・グリーン・フューエル”プロジェクト」を始動する。

広島における自動車用次世代バイオ燃料の地産地消モデルの構築を目指す。プロジェクトは使用済み天ぷら油などを広島で回収し、ユーグレナの実証プラントへ供給する。これをバイオ燃料に加工した上で広島に配送し、自動車の燃料に使用する。2020年をメドにプロジェクト開始を目指す。13日に広島市で両者首脳ら関係者が出席して発表した。

ひろ自連は2015年6月、広島地域の自動車産業を活性化するために設立された。マツダに加え、公益財団法人ひろしま産業振興機構、広島大学、中国経済産業局、広島県、広島市などが参画する。
ユーグレナは2005年に世界で初めて微細藻類のユーグレナ(和名ミドリムシ)の屋外大量培養に成功した東大発のベンチャー企業。12年に東証マザーズ、14年東証1部上場を果たした。同社は15年には全日空、いすゞ自動車らとのパートナーシップ締結により「国産バイオ燃料計画」を発表した。今回はこれをより進化させ、自治体との協業に踏み切ったのが特徴だ。

具体的には、使用済み天ぷら油などを広島で回収する。微細藻類由来の油脂なども原料としたバイオ燃料に、ユーグレナの横浜市鶴見区の工場で加工する。これを広島に運び、給油設備などのインフラを整えて自動車燃料に使用する。生産するのは次世代バイオディーゼル燃料で、100%使用可能なものを目指すという。
さらに、広島地域の事業者が排出するCO2を活かし、微細藻類を培養する。これを農業、畜産の肥料、飼料として活用することを検討する。廃棄物を資源として利用することで環境負荷の小さい持続可能な地域社会を作るとともに、再生可能エネルギー産業の振興に役立てていく。

日刊自動車新聞6月14日掲載

開催日 2018年6月12日
カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
主催者

ひろしま自動車産学官連携推進会議、㈱ユーグレナ

対象者 自動車業界
リンクサイト

ユーグレナホームページ

http://www.euglena.jp/news/180613-2/