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2018年6月18日

UDトラックス、サービス工場に外国人メカ受け入れ

UDトラックスは、サービス工場で外国人メカニックの採用を進める。外国人技能実習制度に基づき、約60人の外国人実習生をこのほど受け入れた。来年度以降も同程度の外国人を受け入れていく。人材不足の緩和につなげるとともに、企業のダイバーシティー(多様性)を高め、業務改善や生産性向上に役立てる。

外国人技能実習制度には、公的な団体が技能実習生を受け入れ、企業で実習する形をとる「団体監理型」と、企業が海外現地法人の従業員を日本へ招く「企業単独型」がある。同社は団体監理型として、現地機関で日本語や整備技術の基礎を学んだ約40人のフィリピン人を採用したほか、親会社であるボルボ・グループのインド販社で働くインド人メカニック約20人を企業単独型として採用した。現在、座学と実技で大型車の整備手順を学ぶ集合研修を行っており、約1週間のカリキュラムを経て順次、サービス拠点へ配属していく。配属先は首都圏の拠点に限り、最低2名ずつ配置する計画だ。

実習生は主に自動車検査(車検)作業に従事し、点検や整備技術を学ぶ。日本人メカニックは現場の指導役を受け持つ一方、車検業務を実習生に任せ、浮いた時間を高難度の整備や高度化する技術に対応するための研修などに充てる。整備士不足が深刻化する中、実習生への指導と新技術習得の両立を目指し、実習生と指導役それぞれの利点を最大化する。

ボルボ傘下のUDトラックスは、すでに本社オフィス(埼玉県上尾市)には40カ国以上の従業員が働く。今後はサービス現場でも外国人の採用を増やし、出身地や価値観が多様な人材が一緒に働くことで職場の活性化や業務改善、生産性向上などにもつなげていきたい考えだ。

日刊自動車新聞6月12日掲載

カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
主催者

UDトラックス㈱

開催地 UDトラックス本社(埼玉県上尾市)
対象者 自動車業界