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2018年6月13日

小田急電鉄と神奈川中央交通、慶應大、自動運転バス「レベル3」 大学構内を走行

小田急電鉄と神奈川中央交通、慶應義塾大学は6日、慶應大の湘南藤沢キャンパス(SFC)で実施している自動運転技術の実証実験の様子を報道陣に公開した。

ソフトバンクグループのSBドライブが協力し、自動運転「レベル3(システムの要請に応じて手動運転)」でバスを走行させた。将来的にはSFCと最寄駅を結ぶバス路線での自動走行を目指す。
実証実験は、自動運転の技術や運行上の課題を抽出するとともに、学生や教職員の自動運転技術に対する理解を得るのが狙い。日野自動車「ポンチョ」をベースに、SBドライブと協業する先進モビリティが自動走行可能な仕様に改造した車両を使用する。バスの乗客をモニターする遠隔運行管理システムも検証する。

実験車両を試乗したところキャンパス内約500メートルの距離を、乗員がステアリングやアクセル、ブレーキなどの運転操作することなく自動走行し、カーブなどもスムーズに走行した。ただ、神奈川中央交通の経営企画部・事業推進グループの大塚英二郎課長は、実際のサービス化には走行技術に加え「運賃決済といったシーンでの乗客のフォローなど、ソフト面でまだまだ課題がある」と話す。実証期間は10日までで、一般向けの試乗会も予定している。
小田急は、グループの鉄道やバス、タクシーなどによる移動手段と、商業施設やホテルを連動するモビリティ・アズ・ア・サービス(MaaS、サービスとしてのモビリティ)の提供に向けて、自動運転を有望視している。

日刊自動車新聞6月8日掲載

カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
主催者

小田急電鉄、神奈川中央交通、慶應義塾大学

開催地 慶應大湘南藤沢キャンパス(神奈川県藤沢市)
対象者 大学・専門学校,自動車業界