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2018年5月4日

国土交通省、カートの安全基準強化

国土交通省は、公道を走行するカートの安全基準を強化すると発表した。

道路運送車両の保安基準などを改正し、地上から1メートルの高さで前後左右からの視認性を求めるほか、シートベルトの装着などを義務付ける。2020年4月1日から順次、適用する。公道走行が可能な排気量50cc以下のカートは法律上「ミニカー」として扱われ、普通免許を持っていればヘルメットやシートベルトがなくても運転できる。最高時速は60キロメートルだ。外国人旅行者などに人気がある一方、カートが関係する事故も12年の71件から16年には88件に増え、死亡事故も5年間で4件発生した。こうした事態を踏まえ、国交省はカートの安全対策を強化することにした。

周囲の車両がカートを気づきやすくするため、地上から1メートル以上の高さにおいて一定の被視認性を求めるほか、夜間用の尾灯も取り付ける。座席には頭が後方に倒れるのを防ぐヘッドレストを取り付けるほか、ハンドルや軸などかじ取りへの衝撃を吸収できるような構造も求める。
カートに関しては、警視庁もヘルメットの装着や走行中の写真撮影の禁止などを都内のレンタルカート事業者に求めている。

カテゴリー 交通安全,会議・審議会・委員会
主催者

国土交通省

対象者 自動車業界