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自動車産業インフォメーション

2018年5月1日

経産省、金型管理の事例収集 取引慣行改善に向け

経済産業省は、企業間取引における金型の適正な管理について好事例をまとめる。5月から6月にかけて素形材企業を中心に改善を要望する企業を集め、同省を交えて取引の改善を図る。こうした事例を集めて来年早々にも公表する。

経産省は2016年9月に取引先との型管理のあり方を含めた「未来志向型の取引慣行に向けて」を公表。際限なく金型を保管する下請け企業の負担を減らすため「廃番された部品の金型は廃棄する」「型の管理費用の負担は取引先と協議して決める」「型管理の社内ルールを明確化する」などの改善策を業界団体などとまとめ、普及を促している。ただ、改善策やガイドラインを示しただけでは実際に改善まで至らないケースも想定され、一段と踏み込んだ措置を取ることにした。
まず、型管理の適正化を要望する企業を中心に10件程度を公募する。自動車業界では2次サプライヤー以下を想定している。今夏から秋にかけて取引慣行を改善し、事例集としてまとめる。経産省は取引先との関係が悪化しないよう配慮する考えだ。
経産省は近年、取引慣行の改善に力を入れている。改善を通じて中小・小規模(零細)企業の余力を生み出し、設備投資や人材採用につなげてもらう狙いもある。

日刊自動車新聞4月27日掲載

カテゴリー 会議・審議会・委員会
主催者

経済産業省

対象者 自動車業界