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2018年5月1日

乗用車メーカー8社、17年度の生産・輸出台数 世界生産2.5%拡大

乗用車メーカー8社が26日に発表した2017年度の生産・輸出台数は、8社合計の世界生産台数が前年度比2・5%増の2868万8347台となった。

日産自動車、ホンダ、マツダ、スズキ、ダイハツ工業の5社が過去最高を更新。米国が低迷したものの中国を中心に海外生産が伸長したほか、国内生産も輸出需要の増加により拡大するなど、海外市場の好調がけん引する格好となった。

世界生産は、トヨタ自動車、スバルを除く6社がプラスだった。日産が3期連続、ホンダとマツダが6期連続、スズキとダイハツが2期連続で増加した。一方、トヨタは北米生産の低迷により2期ぶりのマイナスで900万台を割り込んだほか、スバルは8期ぶりの減少となった。

国内生産の8社合計は、同3・6%増の919万739台と2期連続で増加し、3期ぶりに900万台を回復した。日産とスバルを除く6社がプラスとなり、ダイハツが唯一過去最高を更新した。トヨタは海外向けSUVなどが好調で2期ぶりのプラスとなった。三菱自動車は新型「エクリプスクロス」の純増に加えて、燃費不正問題で減少していた軽自動車が回復。スズキは国内向け「スイフト」や欧州向け輸出などが好調だった。ダイハツはトヨタ向けOEM(相手先ブランドによる生産)などの登録車の好調が大きくけん引した。日産は完成検査問題による生産停止などの影響により同2・9%減と2期ぶりに100万台を割り込んだ。

海外生産の8社合計は、同2・0%増の1949万7608台。トヨタとダイハツを除く6社がプラスで、日産、ホンダ、スバル、マツダ、スズキが過去最高を更新した。日産とホンダは主力市場の米国のセダン市場の低迷により前期割れとなったものの、好調な中国で台数を伸ばした。スバルは「インプレッサ」の米国への生産移管により増加した。スズキはインドの好調により6期連続のプラス、三菱自は新型車「エクスパンダー」などの好調で大幅な伸びを示した。トヨタは中国で伸ばしたものの北米のマイナスにより2期ぶりに減少した。

輸出の8社合計は、同3・6%増の452万2948台。北米向けは減少したものの、中国や欧州向けが堅調だった。
18年3月の世界生産は、前年同月比1・6%減の266万4316台だった。海外生産はトヨタ、日産、ホンダ、マツダが前年割れした結果、同3・0%減。一方、国内生産は同1・4%増と堅調に推移した。

日刊自動車新聞4月27日掲載

開催日 2018年4月26日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

乗用車メーカー8社

対象者 自動車業界