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2018年4月23日

日産愛媛自動車大学校、校長に女性起用 学校法人の正式認可

愛媛日産(岡豊社長)グループの日産愛媛自動車大学校は、今月で学校法人「愛自学園」として認可を受けるとともに、整備士養成施設では珍しい女性校長が就任した。女性目線によるきめ細かい学校運営をはじめ、留学生の拡大など、グローバル展開の推進に拍車を掛ける。

日産系列では、整備士養成施設を国内自動車メーカー最多の5大学を持ち、同大学校はこの中で最も早い1977年に開学した。開校以来、2級整備士課程3395人、1級整備士課程141が卒業し、日産ディーラーをはじめ多くの整備士を輩出している。

学校法人としての正式認可は4日付けで、これに伴い校長だった岡豊氏は理事長に就任し、新たに校長には日産自動車出身でインド日産副社長などを務めた分部庸子氏を迎え入れた。「愛自学園」という名称は「自動車を愛し、整備事業を支える」という意味を込めた。
同大学校は学校法人化により、税制面の優遇措置が受けられるが、愛媛日産とは独立した財務運営が必要となるため、学生の定員確保に向け、積極策を展開する。加えて新校長の分部氏による「これまでの豊富な海外経験や女性目線による新たな施策展開を期待したい」(岡社長・理事長)としている。

分部新校長は「優秀な整備士育成に全力を尽くす。特に1級整備士取得は年々、狭き門になる傾向があり、合格に向けて力を注ぎたい」と抱負を述べている。

分部 庸子氏(わけべ・ようこ) 1960年8月生まれの57歳。東京都出身。慶應義塾大学文学部史学科卒業後、83年4月日産自動車入社。89年4月米国日産へ研修赴任、95年1月欧州日産経営企画室赴任、98年4月英国日産設立プロジェクト課長、2006年4月日産自動車業務変革推進室主管、12年4月インド日産副社長、14年4月ファルテック営業戦略部長。

◆入学式を開催
学校法人愛自学園・日産愛媛自動車大学校(分部庸子校長)は6日、松山市内の同校で「第42期入学式」を開催した。2級整備士課程にミャンマーからの留学生2人を含む35人、1級整備士課程に19人の合計54人の新入生を迎えた。分部校長は「電気やガスのように、安心安全で地球にやさしいカーライフを提供し、地域社会を支えること、これが自動車整備士の大きな使命となる。電気自動車が普及し、自動運転技術が進んでも、整備の重要性は変わらない」と新入生に訴えた。

日刊自動車新聞4月19日掲載

開催日 2018年4月6日
カテゴリー 人事
主催者

日産グループ、日産愛媛自動車大学校、愛自学園

開催地 学校法人愛自学園・日産愛媛自動車大学校(愛媛県松山市)
対象者 大学・専門学校,自動車業界