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2018年4月23日

東京電力ホールディングス、福島第一原発に自動運転EVバス

東京電力ホールディングスは18日、福島第一原子力発電所で自動運転EVバスの運用を開始し、報道関係者に公開した。仏ナビヤが開発した車両「アルマ」3台を使い、構内の往復約2キロメートルの区間を自動で走行する。自動運転EVバスは国内各所で実証実験が行われているが、実用化は国内初となる。

廃炉に携わる作業者や職員の構内での移動用として自動運転EVバスを利用する。車両には「はまかぜ」と愛称をつけた。当面は入退域管理施設から登録センターまでを往復する。

次の段階では視察用にも活用する予定で、原子炉建屋を見渡せる高台までの往復5キロメートルのルートを設定する。ナビヤが手掛ける自動運転EVバスの走行距離としては、海外も含めて最長となる。
福島第一廃炉推進カンパニー廃炉コミュニケーションセンターの小林哲典所長は、「自動運転EVバスの運用や安全のノウハウを蓄積し、将来は地元にも提供して福島復興の一助にしたい」と話した。

車両の運行にあたっては、自動運転のためのソフトウエアの設定やオペレーターの育成をソフトバンクグループのSBドライブが担う。車両メンテナンスはイチネンTDリース、損害保険やリスクマネジメントを三井住友海上火災保険、MS&ADインターリスク総研が担当するなど各分野の専門企業が参画する。

日刊自動車新聞4月19日掲載

開催日 2018年4月18日
カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
主催者

東京電力ホールディングス

開催地 福島第一原子力発電所
対象者 一般,自動車業界