2026年10月5日
日本メーカー6社の2026年1~9月米国新車販売、4年連続プラス HV需要根強く 課題は供給力
日本の自動車メーカー6社の2026年1~9月の米国新車販売台数は、前年同期比1.0%増の459万6858台と、4年連続で増加した。主軸はハイブリッド車(HV)で、特にホンダでは主力車の販売店在庫日数が17日まで短くなっているという。HVの供給力の確保や高騰する新車平均価格への対応、ガソリン車の販売奨励金(インセンティブ)の管理がポイントとなる。
トヨタ自動車は同0.6%増の187万6614台だった。このうち電動車は103万8114台で、前年同期から16.3%増えた。主要モデルのHVが好調で、「RAV4」が同43.6%増、「カムリ」が同11.2%増だった。電気自動車(EV)も「bZ(日本名「bZ4X」)が同約2倍、レクサス「RZ」も同91.3%増と大幅に増えた。
ホンダは同4.7%増の114万9261台だった。SUV「CR-V」、セダン「アコード」「シビック」の主力3車種はそろって増加し、特にCR-Vは足元の在庫日数が17日と、業界平均の50日前後に対し極めて短い水準となっている。HV比率はCR-Vが54.5%、アコードは47.4%だった。
在庫水準が低いホンダCR-VのHV
日産は同0.6%増の71万6283台だった。主力SUV「ローグ」と「パスファインダー」、ピックアップトラック「フロンティア」を中心に販売を伸ばした。レンタカー台数は前年同期から33%減らし、小売り比率を高めている。
一方、スバルは同1.5%減の47万5878台だった。現地生産する「フォレスター」は同17.6%増だったものの、「クロストレック」が同3.1%減、日本で生産する「アウトバック」は同10.0%減だった。9月は同13.2%増加した。
マツダは同2.9%減の31万268台だった。HVの設定もある現地生産車「CX-50」は同19.7%増だったが、大型SUV「CX-70」「CX-90」はともに2割超の減少となった。新型を投入した「CX-5」も同9.5%減と伸び悩む。
三菱自動車は同6.6%減の6万8554台だった。小型車「ミラージュ」の生産終了が響いた。プラグインハイブリッド車(PHV)「アウトランダーPHEV」は2368台と、税額控除の終了に伴い同56.8%減となった。
単月実績を公表している4社の9月の販売台数は同12.9%増の40万9677台で、2カ月ぶりに前年実績を上回った。
HV人気はガソリン価格の上昇を受けて今後も続く見通し。足元で在庫が逼迫(ひっぱく)しつつあるホンダを中心に、供給力の確保が課題となる。“トランプ関税”の影響緩和に向け、生産現地化の必要性も問われている。
新車平均価格の高止まりも懸念材料だ。米調査会社コックス・オートモーティブによると8月の平均価格は5万ドルを超え、前年同月から1.9%増加した。インフレに加えて電動車の増加、関税の影響もあるとみられる。HVに人気が集中する中、ガソリン車やEVでも値引きを抑えつつ、商品力で販売を伸ばせるかが課題となる。
日刊自動車新10月5日掲載













