2026年9月29日
〈ひと〉国土交通省 物流・自動車局安全政策課長に就いた堀洋一郎さん
国交省に事務官として入省後、在韓国日本大使館の書記官や内閣府地方創生推進事務局参事官(国家戦略担当)など、幅広い業務を経験してきた。海外交通・都市開発事業支援機構では、鉄道や都市開発事業を海外展開する企業を伴走支援。同機構は累積損失を抱えており「政策的な意義を持ちながら稼ぐ難しさを痛感した」と振り返る。
組織改正前の物流政策課で環境対策やモーダルシフトに携わった経験があるものの、物流・自動車局への所属は今回が初となる。事業用自動車(緑ナンバー)の事故削減対策を推進し、事件・事故・自然災害時にも局内の取りまとめ役を担う。「国民生活に密接に関わる業務だ」と、気を引き締める。
足元では豪雨による被害が相次ぐ。運行管理者とドライバーそれぞれが異常気象時に安全確保を徹底するよう、通知を出すなど対応を進めている。営業の可否などを一律に決めることについては「難しい問題だ」と指摘。「危険な道など地域で必要な情報を集め、まずは各事業者で判断いただきたい」と話す。
今年度からは「事業用自動車総合安全プラン2030」が始まり、新たに軽貨物の事故削減について個別目標を掲げた。軽貨物は個人事業主が多く、事業者団体の組織率は高くない。「安全管理者の選任など、周知をどのように効果的に行うかがカギとなる」と課題に向き合う。
政府が自動運転技術の社会実装に取り組む中、この分野の安全確保も重要課題だ。「解釈が難しいが、人が行うことと同等の安全性を確保できるのか」。技術動向を注視しながら、安全確保に取り組んでいく。
徳島県出身で、特技は幼少期から親しんだ阿波おどり。「そんなに上手くない」と謙遜するが、大学時代にはおどりを教えるなどしていたという。趣味は銭湯めぐり。
〈プロフィル〉ほり・よういちろう 慶應義塾大学大学院商学研究科修士課程修了後、2004年国交省入省。水管理・国土保全局水政課水政企画官、海外交通・都市開発事業支援機構企画総務部企画グループ長などを経て、26年7月から現職。1979年11月生まれ、46歳。徳島県出身。
日刊自動車新聞9月29日掲載












