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2026年7月15日

国内自動車メーカー、部品の過剰品質是正で連携 適正基準判断の「即断即決会」実施 納入先で異なるダブルスタンダード解消へ

国内の自動車メーカーが連携し、仕入れ先の部品の過剰な検査や廃棄を解消する取り組みを進めている。大型、二輪を含む全14社が集まり、仕入れ先から提案された部品品質の適正基準についてその場で判断する「合同即断即決会」を2025年から年2回のペースで実施。部品の品質基準を適正化するとともに、納入先ごとに異なる基準に対応するダブルスタンダードを解消することで部品メーカーの負担を軽減し、サプライチェーン(供給網)全体の競争力向上を目指す。

7月に開催した合同即断即決会

自動車部品のあいまいな品質基準を最適化する「SSA(スマート・スタンダード・アクティビティー)」活動は、過剰品質やそれに伴う過剰検査の負担軽減を目的とする。トヨタ自動車が17年から先行して取り組んでおり、ワイヤーハーネスのコネクターの適正化事例では、機能や性能に影響がない外観品質基準を見直したことで検査ラインと廃棄ロスを削減し、大幅な歩留まり率向上につなげた。

一方、部品メーカーは納入先ごとに異なる品質基準に対応する必要があり、トヨタ単独の取り組みでは効果は限定的だった。SSAを自動車メーカーが横断で基準を策定する枠組みとするため、日本自動車工業会(自工会、佐藤恒治会長)と日本自動車部品工業会(部工会、齋藤克巳会長)は25年4月から連携を開始した。

25年6月には自工会会員企業が一堂に会し、部品メーカーからの品質基準提案を判断する合同即断即決会を実施。ゴムシールやワイヤーハーネス、ワイパーなど実際の部品を見ながら意見交換を行った。26年7月開催の3回目の会合まで合計100社程度の部品メーカーが参加し、今後も年2回のペースで会合を開き、対象部品を拡大していく方針だ。

自動車メーカーごとに異なる品質基準の解消に向け、26年4月には会合の提案を反映した外観基準ガイドラインを策定した。会合を重ねるごとに改定版を発行する。ガイドラインについては車両の機能や性能に影響を与えない傷などの非競争領域の基準に限定する。

課題はティア2(2次サプライヤー)以降への活動の浸透だ。発注者側となるティア1が会合の成果やガイドラインの内容を共有化する取り組みが欠かせない。1回の合同即断即決会で提案される部品は約100点という。一般的な乗用車は小さなボルトまで含めると約3万点の部品で構成されているだけに、SSAは息の長い活動となりそうだ。

対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞 7月15日掲載