2026年7月1日
白書・意見書・刊行物
経産省、2026年版「通商白書」公表 ASEANなど新興国経済の重要性を指摘
経済産業省は6月30日、2026年版「通商白書」を公表した。世界経済の不確実性が高まる中、「サプライチェーン(供給網)リスクが国家経済を左右する」と指摘し、東南アジア諸国連合(ASEAN)などの新興国市場を開拓することが需給の両面でリスクの低減につながると強調した。
25年度の対米輸出は前年度から減少し、貿易収支も約2兆円減少したものの、アジアなど他の国・地域への輸出が増え、全体として貿易赤字幅は縮小した。各国の貿易構造が変化する中、成長する新興国市場を開拓し、販売先や資源調達先を多角化することが重要であるとした。
一方で、世界経済は中国の製造業への依存を高めている。中国の自動車輸出は対世界で急増し、ASEANでも電気自動車(EV)を中心に全体を伸ばしている。製造業に欠かせない部素材などの中間財でも、新興国各国が中国への依存を高めている。白書では、新興国への直接投資や輸出を通じ、国内の危機管理投資や成長投資の原資を確保していくことが重要だと述べた。
同白書は法律に基づかない非法定白書で、閣議配布を行い発行される。今年で78回目。

ASEANなどの開拓は需給両面でリスク低減につながるとした(イメージ)
| カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
|---|---|
| 対象者 | 一般,自動車業界 |
日刊自動車新聞 7月1日掲載











