AWSサミットは、クラウド活用の最新動向を紹介する旗艦イベント。今回は生成AIの本格普及を背景に、企業の業務変革に向けた具体的な活用事例が数多く披露されている。
AWSは会場に「インダストリーズ・ゾーン」を設け、自動車分野を重点産業の1つとして紹介した。車載ソフトウエア開発基盤や生成AIによる業務支援、デジタルツインを活用した設備管理、サプライチェーンの可視化などのソリューションを展示している。自動車メーカーはトヨタ自動車、日産自動車、スバルがAWSのサービスを使った業務効率化の事例を紹介。部品メーカーは、アルプスアルパインが製造現場や物流向けのデジタルソリューションを展示した。
■速度と信頼性の両立へ
自動車業界ではソフトウエア・デファインド・ビークル(SDV)の進展に伴い、ソフト開発の重要性が高まる中、車載機能の高度化に加え、OTA(無線通信によるソフト更新)やコネクテッドサービスへの対応も求められている。自動車メーカーやサプライヤーでも、電動化競争に続く新たな競争軸として、ソフト開発力やデータ活用力の強化が課題になっており、開発から製造、運用までを支える土台として、クラウド基盤の整備が急速に進んでいる。生成AI活用拡大を背景に、導入支援サービスや開発ツール、データ分析基盤などを紹介する展示もさまざまにみられる。
一方、知的財産の管理やサイバーセキュリティー、AIの判断根拠の説明可能性なども課題になっている。開発スピードと品質保証をいかに両立させるかが今後の焦点の1つとなりそうだ。












