2026年5月15日
国交省、アドブルー容器不足で需給実態把握へ 運送事業者には「前年同月同量」での調達要請も
国土交通省は、ディーゼル車の排ガス浄化に必要な高品位尿素水「アドブルー」などの輸送関連資材について、業界団体や地方運輸局などを通じて需給実態の把握を急ぐ。アドブルーの液体用容器「バッグインボックス(BIB)」では、一部で品不足も指摘された。このため国交省は、ポリ容器メーカーや卸・小売り業者に改善を働きかけるとともに、トラック・バス事業者などの需要家に対しては、「前年同月同量」を基本とした調達を要請する。
首相官邸で5月12日に開かれた「中東情勢に関する関係閣僚会議」で、金子恭之国交相が明らかにした。
アドブルーは、ディーゼル車の排ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を無害化するために用いる液体で、尿素を純水に溶かして製造する。流通形態として、大手輸送事業者による直接取引(インタンク方式)のほか、ポリエチレンを原料とするBIBに入れて小口販売も行われる。
アドブルーの原料となる尿素は、輸入と国産がほぼ同量で、輸入の多くをマレーシアからが占めている。経済産業省によると、アドブルー自体に加え、BIBの原料であるポリエチレンについても、通常と同水準の供給が継続されているという。一方で、中小事業者を中心に「これまで通りの調達ができていない」という声もある。
このため国交省は、経産省と連携して対策に乗り出している。サプライチェーン(供給網)上の容器メーカーや卸・小売り事業者など、供給のボトルネックを特定し、個別に働きかける。需要家には買いだめなどを控え、「前年同月同量」を基本とした調達を要請するとともに、供給確保に懸念がある場合は、国交省に相談するよう求める。
政府は引き続き、地方機関と連携して産業界からの情報収集に努め、中東情勢に起因する供給の“目詰まり”を取り除く考えだ。
| 対象者 | 自動車業界 |
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日刊自動車新聞5月15日掲載












