2026年5月11日
〈ひと〉国土交通省 物流・自動車局技術・環境政策課長に就任した小磯和子さん
自動車局で初めての技術系女性課長として審査・リコール課長や車両基準・国際課長などを務めた。過去にはタカタのエアバッグ問題の対応にあたったほか、最近では日米関税交渉を受けた米国車の新しい認証制度の創設に携わった。「(認証手続きは)影響が大きいため、スピード感を持って取り組んだ」と振り返る。

技術・環境政策課長としては、自動運転社会の実現に向けた下地づくりに臨む。政府は2030年代に自動運転車両の販売台数で世界シェア約25%を目指す目標を掲げており、自動運転の開発などで先行する米国・中国を追い上げる考えだ。
2026年中にはドライバーの関与をほぼ必要としない高度な運転支援「レベル2++(プラスプラス)」の認定制度を創設する方針で、小磯氏が長を務める同課がその要を担う。「金子国交相からも、ユーザーが安心して使えるよう制度設計をしてほしいと言われた。自動運転を取り巻く環境は日進月歩で変わっていくため、そのスピードに負けないよう取り組んでいきたい」と気を引き締める。
同課は高度自動運転などの次世代技術だけでなく、自動車アセスメントや先進安全自動車(ASV)の普及など、幅広い分野を担当している。「自動車の安全や環境に関わる多様な技術に目配りしながら、普及を後押ししていきたい」と話す。
プライベートでは2人の娘との時間を大切にしている。甘いものを食べながら他愛もない話をする「女子会」を開くことも。自動車の話をすることもあり、「『自動運転、実現したら便利だよね』と肯定的に捉えてくれている」とうれしそう。音楽鑑賞も好み、ロックバンド「King Gnu(キングヌー)」のライブにも“参戦”した。最近は仕事が忙しく、なかなか趣味の時間を取れないという。「(アーティストの)その時の声は、その時しか聴けない。また時間を見つけて趣味を再開したい」と話す。
〈プロフィル〉こいそ・かずこ 東京大学工学部卒。1996年運輸省(現国土交通省)入省。2012年自動車局審査・リコール課不具合情報調査推進室長、18年同技術政策課自動車基準協定対策官、21年自動車技術総合機構交通安全環境研究所自動車認証審査部長、23年自動車局審査・リコール課長、25年物流・自動車局車両基準・国際課長などを経て、26年4月から現職。1972年5月生まれ、54歳。福島県出身。
| 対象者 | 一般,自動車業界 |
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日刊自動車新聞 5月11日掲載











