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2026年5月11日

日本メーカー4社の2026年4月米国新車販売、4.5%減で2カ月連続マイナス 原油高や新車価格の高騰も影響

日本の自動車メーカー4社の2026年4月の米国新車販売台数は、前年同月比4.5%減の44万3644台で、2カ月連続で前年実績を下回った。原油価格の上昇や新車価格の高止まりなどが影響したとみられる。新車市場では電動車やセダン、小型車の人気が高まっている。


トヨタ自動車は同4.6%減の22万2378台で、前年実績を2カ月連続で下回った。ただ、電動車は販売台数全体の55.8%を占めるなど好調だった。旗艦SUV「RAV4」は新型への切り替えによる影響で同32.8%減だったものの、「カムリ」は同17.9%増、「カローラ」は同12.6%増と、主力セダンが好調だった。

HVが好調な一方、原油と新車価格の高騰が懸念される(トヨタの米国販売店)

ホンダは同0.2%減の13万7405台だった。モデル別ではSUV「HR-V」(日本名「ヴェゼル」)が同11.8%減となった一方、セダン「アコード」は同42.5%増、「シビック」は同6.3%増と好調だった。主軸のハイブリッド車(HV)は4月として過去最高の4万台を販売し、主力SUV「CR-V」は販売全体の56%をHVが占めるという。

スバルは同5.9%減の5万2733台だった。小型SUV「クロストレック」は同4.9%増えたものの、「フォレスター」は同7.7%減、「アウトバック」は同8.3%減だった。4月に発売した新型電気自動車(EV)「トレイルシーカー」は406台、「アンチャーテッド」は519台を販売した。「ソルテラ」も商品改良により同18.9%増だった。EVは3モデル合計で2053台となり「過去最高の月間販売台数」(スバル現地法人)だったという。

マツダは同17.3%減の3万1128台にとどまった。HVも設定する米国生産車「CX-50」は4月として最高の8201台を売った。プラグインハイブリッド車(PHV)を設定する「CX-70」「CX-90」はそれぞれ約40%減少した。

米国のガソリン小売価格は中東情勢の悪化を受けて高騰しており、米国自動車協会によると、5月6日現在の1ガロン(約3.785リットル)の平均価格は4ドル50セント(約700円)を超えた。さらに新車価格も労務費や原材料費、関税分の価格転嫁もあり、上昇している。収益性の高いHVやSUVに加え、安価なセダンの需要も増加傾向にあると言われており、各社の商品・販売戦略は難しさを増しそうだ。

対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞 5月11日掲載