日刊自動車新聞が全国の整備士養成校を対象に実施したアンケート調査によると、2026年度の入学者数が増えたところが約6割だった。整備学校に入学する学生は25年度まで2年連続で前年を超えており、今年度もこの流れが続いた。一方、27年度については「変わらない」が大勢を占めているものの、「増加する」と見込むところが2割未満にとどまった。少子化の中で新入生の確保に苦労している整備学校が少なくなく、慎重な見通しとなっているもようだ。
留学生効果などで整備学校への入学者数が増加傾向にある
日刊自動車新聞は、全国の自動車大学校や整備専門学校などのアンケート調査を毎年行っている。今回は2月下旬から4月上旬にかけて77校を対象に実施し、28校から回答を得た。
26年4月の入学者数は、57.1%が「前年(25年4月)に比べて増加した」と答えた。回答率は前年と変わらなかった。「減少した」は17.9%となり、前年(28.6%)から10.7ポイント低下。その分、「変わらない」が25.0%と前年(14.3%)より増えた。
この要因としては、「コロナ禍が終わり、入国する留学生が増えている」(中国地方の整備学校)、「国内高校生に加え、留学生の募集も強化した」(徳島工業短期大学)と、留学生の増加が鍵を握っているもようだ。
また、「SNS(会員制交流サイト)などデジタルコンテンツへの注力」(東日本の整備学校)といった高校生へのアプローチ方法の工夫が、入学拡大につながったケースもあった。「工学系に興味を持つ学生が増えたと感じる」(日本工学院八王子専門学校)と、生徒らが技術を身に付けられる職種に興味が高まっているとの指摘もあった。
文部科学省の「学校基本調査」によると、整備学校の25年度の入学者数は前年比5.2%増の9391人となり、2年連続で前年を上回った。回答していない学校が多いことを考慮する必要はあるものの、日刊自動車新聞の独自調査を踏まえると、26年度の文科省調査でもプラスとなりそうだ。
一方、27年4月の入学生の見通しでは、「変わらない」が75.0%で最多だった。「27年度生も定員到達見込みだが、定員の上限が変わらないため」(関西の整備学校)と、受け入れ体制の限界に達している学校が多いことが理由の一つとみられる。こうした傾向に、「(26年春は)入学できなかった学生が多く、来年も同じ事が起きそう」(中国の整備学校)と機会損失を懸念する学校もあった。
「増加する」は17.9%にとどまったほか、「減少する」は7.1%だった。「年々、整備に興味を持つ高校生が減っている」(九州の整備学校)と今後を不安視する声もある。生徒に多様な進路が示される中で、いかに整備士の魅力を高められるかが中長期の課題であることに変わりはなさそうだ。















