2026年4月9日
中東情勢悪化が架装メーカーの生産に影響 塗料の供給制限や値上げ 代替品調達に奔走
中東情勢の悪化で、複数の架装メーカーの生産に影響が出ている。塗装材料の調達が難しくなっているためだ。各社は代替品の調達などに動いているが、正常化に向けた目途は立っていない。詳細な公表をしていないメーカーでも、仕入れ先から塗料の出荷制限を通達されたケースがあり、影響がさらに広がりそうだ。
パブコ(秋山健社長、神奈川県海老名市)は一部の希釈溶剤などの供給停止により、塗装工程の実施が困難な状況だと3月下旬に発表した。一部製品の生産や納期に影響が生じている。「(架装する車の)納期の見込みや対応方針について個別に(顧客と)相談する」としている。
日本フルハーフ(田中俊和社長、神奈川県厚木市)やトランテックス(森茂社長、石川県白山市)も4月6日、塗装材料などの供給不安定化に伴い、今後の生産に影響が生じる懸念がある、と発表した。
塗装材料を巡っては、大手の日本ペイント(榎本朋夫社長、東京都品川区)がシンナーを3月中旬に75%値上げすると発表した。その後も中堅・中小を含めて塗料メーカーが相次いて値上げや供給制限を実施している。
ある架装メーカーは、塗料の仕入れ先より「3月末から出荷制限を行うという連絡を受けた」と明かす。このメーカーでは、「現時点で生産面での影響はない」ものの、代替品の発注をかけるなどの対応を行っているという。別のメーカーでは「塗料を含め、さまざまなナフサ(粗製ガソリン)由来製品の供給に影響が生じており、一部では従来実績比の5割まで出荷制限すると連絡を受けた」としている。
現状は影響が出ていない企業も含めて代替品の調達などに動いているが、「(対策は)簡単ではない」(ある架装メーカー)という。
米国とイランが2週間の停戦に合意したと4月8日に発表された。ただ、ただちに石油製品の逼迫(ひっぱく)の緩和につながるかは不透明だ。今後、架装メーカーでも生産停止に追い込まれるケースが出てくる恐れもある。
| 対象者 | 自動車業界 |
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日刊自動車新聞4月9日掲載












