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2026年4月7日

2025年度の車名別販売台数、N-BOXは5年連続首位でも勢いに陰り 継続的なてこ入れ不可欠に

ホンダの軽自動車「N-BOX(エヌボックス)」が、2025年度の車名別新車販売台数(登録車と軽自動車の合計)で5年連続のトップになった。根強いブランド力があることに加え、メーカーや販売店による積極的な販売促進策で首位を守った。ただ、販売台数は前年度比5.6%減の19万8893台と、4年ぶりに20万台を下回るなど勢いが落ちている。26年度以降もトップを維持していくためには、商品改良や販促策など継続的なてこ入れが不可欠になりそうだ。

日本自動車販売協会連合会(自販連、髙田靖久会長)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が4月6日に車名別販売台数を発表した。

エヌボックスは23年10月の全面改良から時間が経過したことで新型車効果が薄れたほか、25年4月の一部改良でエントリー価格が引き上げられたことなどで、受注の勢いが失速したもようだ。単月では25年10月に1年5カ月ぶりに首位から外れるとともに、約11年ぶりにトップ3圏外になった。

ホンダは25年度中、断続的に金融商品や用品を用いた販促策を実施。関東のホンダ系販売会社の社長は「以前のように商品力だけで売れるわけではない。販促策でなんとか台数を維持している」と話す。

もっとも、エヌボックスが属するスーパーハイト系ワゴンが「売れ筋であることに変わりはない」(全軽自協の赤間会長)のは事実。スズキ「スペーシア」も新型車効果が落ち、同3.2%減の16万3054台になったものの、前年度の総合3位から2位に浮上。19年発売のダイハツ工業の「タント」も6位にランクインした。

25年10月に全面改良した日産自動車の「ルークス」は同16.1%増の8万95台(14位)、三菱自動車の「デリカミニ(eK含む)」は同17.2%増の6万4079台(20位)。いずれも各ブランドでトップの販売実績になった。

スーパーハイト系が堅調な売れ行きを見せるなか、ハイト系で大幅に販売を伸ばしたのがダイハツ「ムーヴ」だ。25年6月の全面改良の効果で、25年度は約2.1倍の13万2969台と大幅に増加。24年度は認証不正で23位に落ちていたが、一気に4位まで回復した。

登録車ではトヨタ自動車の「ヤリス」が6年連続のトップだった(総合3位)。ただ、供給制約の影響で、同10.1%減の15万4627台となった。トヨタ車はこのほか、「カローラ」が同23.9%減の12万5932台、「シエンタ」が同9.5%減の10万5364台などと大きく台数を落とした。

3月の新車販売台数もホンダのエヌボックスが前年同月比9.7%減の2万1342台となり、5カ月連続で首位だった。2位はスズキのスペーシア、3位と4位はダイハツのムーヴ、タントで、上位を軽が独占した。登録車トップの「ヤリス」は、同17.4%減の1万3607台となり、前月の4位から5位に順位を落とした。

エヌボックスの派生モデル「ジョイ」

対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞 4月7日掲載