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2018年3月6日

栃木のトヨタ系7社、キッズサッカー巡回指導が好評

◆体を動かす楽しさ伝える、昨年6月スタート
栃木トヨタ(新井将能社長)、栃木トヨペット(新井祥司社長)、トヨタカローラ栃木(喜谷辰夫社長)、ネッツトヨタ栃木(関島誠一社長)、ネッツトヨタ宇都宮(守川真介社長)と、トヨタ部品栃木共販(中村誠社長)の6社は、2017年6月から栃木県の幼児向けサッカー巡回指導を積極的に実施している。「キッズサッカー巡回指導活動」として全国のトヨタ系ディーラーなどに先駆けて取り組みを始めた。現在はトヨタレンタリース栃木(新井将能社長)も加わり、栃木県内のトヨタ系7社が一丸となった体制で実施している。17年度は取り組み初年度ながら、3月末までに50回を超える巡回指導を行う予定としており、トヨタ側の巡回指導員も約100人という人員体制を整えている。
 キッズサッカー巡回指導活動はトヨタ自動車の地域貢献活動の一環として進められている。日本サッカー協会(JFA)公認指導者の「キッズリーダー」が幼稚園や保育園でサッカー指導をし、体を動かす楽しさなどを伝えることが目的。これにJFA公認「キッズリーダー講習会」でライセンスを取得したトヨタ系ディーラーなどの社員も指導員として参加し、地域密着型の活動として取り組んでいる。
 トヨタ系販売店にとっては地域貢献活動を通じて園児や保護者らとの交流機会を設けることで、販売店の名前を覚えてもらえるイメージづくりやトヨタファンづくりなどにもつながる取り組みと位置づけている。また、販売会社などの社員が指導員として子どもたちに接することで、前向きな意識や店舗での来店者との接し方の向上などにも生かしていきたい考えだ。

栃木県では昨年3月にトヨタ系販売会社5社が集まり、各社で協力して息長く地域に貢献できる活動に取り組んでいこうと構想を練っていた。こうした中でトヨタのキッズサッカー巡回指導活動の取り組みが立ち上がり、トヨタ部品栃木共販が事務局となって6社で協力し、6月までの約3カ月間で実務推進の担当者や巡回指導のスケジューリングなどを決めた。また、活動の中核となる巡回指導員についても、4月にはJFA公認キッズリーダー講習会を開き、6社39人が資格を取得。3カ月の準備期間を経て、全国に先駆けて6月から本格活動を開始した。構想段階から数えると今年3月で1年がたつ。
17年度ですでに数回の巡回指導を受けた栃木県茂木町の逆川保育園の萩庭百合子園長はキッズサッカーについて、「コーチや販売店の若いスタッフさんが子どもたち全員に目を配り、気を配ってくれ、一緒に体を動かしてくれることで子どもたちの意気が上がる。気持ちを閉ざしがちな子どもにも目を掛けて、声を掛けてくれることでやる気満々になる。子どもが毎回の巡回指導を楽しみにするようになり、親御さんからもご協力いただいている」と語る。

◆無理なく継続
 一方、巡回指導に複数回参加しているトヨタカローラ栃木・販売促進グループの山田愛梨さんは「トヨタファン、販売店ファンを増やす活動の一環として、巡回指導を進めていく上ではいくつか段階があると思う。今はまだ現場に慣れる段階で、次の段階では誰に何をアピールしていくかを考えた活動につなげたい。その後、活動の幅を広げ、目的に近づけていければと思う。ファンは1日にしてならず。無理なく、ゆっくり、継続させたい」と語る。
栃木県では17年6~12月に15幼稚園・保育園で32回の巡回指導を行い、参加園児は延べ約870人となった。指導員として参加したトヨタ側スタッフは延べ約70人に達している。今年1~3月にも21回実施する予定で、トヨタ側の指導員体制も昨年12月に講習会を実施して、トヨタレンタリース栃木が加わったことで7社98人体制へと充実させて活動している。
日刊自動車新聞3月6日掲載

カテゴリー 社会貢献
主催者

栃木トヨタ、栃木トヨペット、トヨタカローラ栃木、ネッツトヨタ栃木、ネッツトヨタ宇都宮、トヨタ部品栃木共販、トヨタレンタリース栃木

対象者 キッズ・小学生,自動車業界