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自動車産業インフォメーション

2018年3月5日

狙った声をクリアに集音、NTTがマイク技術開発 車内での通話や音声操作に

NTTは、自動車内の音声操作や快適なコミュニケーションを実現するマイク技術「インテリジェントマイク・フォー・カー」を開発したと発表した。
走行音やカーオーディオなどの背景音に影響されず、設定してある目的の音声だけを集音できる技術で、クリアに集音された音声を通話や音声操作に利用できる。

今回開発した技術は、同社が2015年に雑音環境下での音声認識コンテストで世界一の認識率を達成した「音声歪を抑えた雑音抑圧技術ASTER」がベース。車載機器用の演算処理装置でもリアルタイムに動作可能となるよう処理の高速化、使用メモリ量を削減した。
自動車の走行環境に応じて集音特性を変化させ、集音対象座席の音を適切に集音、別座席の音声には感度の谷を向けることが可能。目的の音をクリアに集音できるとしている。
10ミリ秒未満の低遅延で音声処理や双方向通話を可能とする高性能ハウリング抑圧によって自然な会話を実現。適応ビームフォーミング技術によって走行音やカーオーディオなどに影響されず目的の音声だけを集音して通話や音声操作に利用できる。
また、近年自動車への搭載が進んでいる「緊急通報システム」への対応としてハンズフリー通話機能も強化。小型マイクスピーカー端末は音声品質を保つ工夫をしながらサイズを従来比70%小さくした。同時に車両緊急通報のための音声品質の国際標準規格で最も厳しい基準を満たしている。
日刊自動車新聞3月5日掲載

カテゴリー 展示会・講演会
主催者

日本電信電話㈱(NTT)

対象者 一般,自動車業界