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自動車産業インフォメーション

2018年3月5日

16年度の化学物質排出結果、自動車は29%の増加

環境省と経済産業省は2日、2016年度に国内事業所から届け出のあった化学物質の排出結果をまとめた。
大気や公共用水域への「排出分」と、処理場や下水道へ送る「移動分」の合計は37万6千トン。前年比では0・1%増だが、規制強化前の対象物質ベースでは同2・2%減だった。また、自動車からの排出量(推計値)は5万8千トンと同28・9%増だが、推計方法の変更や対象物質数の増加が主因という。

05年度に導入した化学物質排出移動量届出制度(PRTR制度)により、24業種で一定規模以上の事業所は対象化学物質(462種類)の排出量を報告する必要がある。排出する化学物質はトルエン(構成比23%)が最も多く、次いで、マンガンおよびその化合物(同15%)やキシレン(同9・3%)など。業種別では化学工業(同28%)や鉄鋼業(同18%)、輸送用機械器具製造業(同11%)が多い。

国はPRTR制度の根拠法に基づき、届け出排出量のほか、自動車など「移動体」から出る排出量の推計値も公表している。16年度は移動体全体で6万9千トン。このうち自動車が5万8千トンで85%を占め、以下は特殊自動車(構成比6・3%)、船舶(同5・9%)などだった。
日刊自動車新聞3月5日掲載

開催日 2018年3月2日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

環境省、経済産業省

対象者 自動車業界