2026年2月19日
自工会の佐藤恒治会長「スピード感持って課題解決」 2026年から完成車の共同物流
日本自動車工業会(自工会)の佐藤恒治会長(トヨタ自動車社長)は2月18日、自動車業界が直面する課題に対する取り組みについて都内で説明した。佐藤会長は「一番大事なのはスピード感だ」と述べ、自工会が掲げる「新7つの課題」について、各課題の解決策の社会実装に向けたプロジェクトを推進していく考えを示した。喫緊の課題である半導体やレアアース(希土類)の安定調達については、サプライチェーン(供給網)の可視化や、「レアアースレス」への転換に向けた技術開発を政府と連携して進める方針を示した。
自工会は1月に着任した佐藤会長体制の下、緊急度かつ波及効果が大きい課題を7つ掲げ、それぞれの課題について「大玉」となるプロジェクトの立ち上げを進めている。
佐藤会長は、現在進行中のプロジェクトとして完成車や補修部品などの共同物流の仕組みを紹介した。佐藤会長は「(積載率を上げるための)データ連携性をいかにつくるか話を始めている」と述べ、2026年から完成車の物流について連携を開始する方針を明らかにした。
日中関係の悪化から、レアアースなどのサプライチェーンリスクが高まっている問題について、佐藤会長は「サプライチェーンの『見える化』の仕組みをつくる」と話す。一方で「この取り組みは競争法に抵触するリスクがあり、情報の可視化はデリケートだ」と述べ、競争と協調の領域を明確にして慎重に取り組みを進める方針だ。また、レアアースレスの技術開発も含めて経済産業省と連携を強化していく考えだ。
| 対象者 | 自動車業界 |
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日刊自動車新聞2月19日掲載












