2026年2月3日
経産省、永久磁石生産の支援対象に「フェライト磁石」追加へ レアアース供給リスク踏まえ国内製造を維持
経済産業省は、自動車のモーターなどに使われる永久磁石の安定供給に向けた設備の支援対象に、レアアース(希土類)を含まないフェライト磁石を加える方針を固めた。2月末までのパブリックコメントを経て、「永久磁石に係る安定供給確保を図るための取組方針」の早期改定を目指す。
フェライト磁石(左)は磁力が低いものの安価で、レアアースに依存しない
この方針は2023年1月に公表されたもので、企業の設備投資費や省レアアース磁石の開発費の一部を助成する。これまでに大同特殊鋼や愛知製鋼、信越化学工業などの計画が認定された。
設備への支援対象として、ネオジム磁石と重希土類フリー永久磁石の生産能力増強、サマリウムコバルト磁石の生産能力維持を明記するが、レアアースの供給途絶リスクの高まりを受け、フェライト磁石の生産能力維持を加える。
フェライト磁石は、磁力が低いものの安価でレアアースに依存しないため、自動車部品や家電製品などの汎用モーターで使用される。主に中国と日本で生産されるが、中国がコスト競争力を強みにシェアの大半を占める。
価格競争に加え、ネオジム磁石と比べ市場拡大が見込めないことや設備の老朽化もあり、国内の製造基盤の喪失が懸念されている。支援により製造基盤を維持し、安定供給につなげる考え。
日刊自動車新聞2月3日掲載












