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2026年1月20日

AA主要4事業者の2025年実績、出品台数がいずれも前年超え 新車市場回復で流通量拡大

中古車オークション(AA)の主要4事業者が発表した2025年実績は、すべての事業者の出品台数が前年を上回った。新車販売台数の回復に伴って中古車の流通量が拡大したことで、AAに回る車両が増加したとみられる。一方、単月で見ると、秋以降はマイナスが目立つ。各会場で出品車不足がさらに深刻になれば、成約価格が一段と高まりそうだ。

ユー・エス・エス(USS)、日本中古自動車販売商工組合連合会(JU中商連、塚田長志理事長)、トヨタユーゼック(北口武志社長、千葉市美浜区)が運営するトヨタ・オート・オークション(TAA)、シーエーエー(CAA、斉藤啓太社長、愛知県豊田市)の発表を日刊自動車新聞がまとめた。4事業者の合計の出品台数は、前年比8.8%増の628万4174台だった。同年は軽自動車を含む新車販売台数が同3.3%増の456万5777台となり、下取りや買い取りが増えたことが奏功した。

落札者の仕入れ意欲が旺盛だったことも出品拡大を支えた。小売り事業者だけではなく、円安など有利な環境の続く輸出事業者からの応札が各会場で目立った。使用済み自動車の調達のため、リサイクル事業者の参加も多く、競り落とすまでのライバルが多くなっている。平均成約単価がCAAを除く3事業者でプラスとなっていることも、こうした傾向を裏付ける。

一方、足元では勢いに陰りもみられる。12月は3事業者が、11月はすべての事業者の出品が前年を下回った。単月ベースで見ると、新車販売の足踏みが目立ち始めたことも一因とみられる。

ただ、12月のAAの平均落札単価はすべての事業者が前年同月に比べて2桁増となるなど、仕入れ意欲は高いままだ。こうした傾向が続けば、成約価格の上昇圧力が高まり、資金力に乏しい中小の中古車事業者にとっては商品調達の難易度が上がる可能性もある。

日刊自動車新聞1月20日掲載