2026年1月5日
〈会見概要〉自工会、会長交代 片山正則会長「引き続きチームとして」

日本自動車工業会(自工会)の片山正則会長(いすゞ自動車会長)は18日、2026年1月1日付の会長交代に伴い、東京都港区の自動車会館で記者団の取材に応じた。主な質疑は次の通り。
―次期会長には佐藤恒治副会長(トヨタ自動車社長)を選出した理由は
「これからの2年間、自動車産業においてどういう戦いになるか。自工会としてどう活動をするか、ずっと議論してきた。その結果だ。佐藤さんにはこれまで副会長として大変な活動を頂いている。現在の『7つの課題』を皆で力を合わせてやっていて、極めて力強いリーダーシップを発揮していただいている。その結果として『佐藤さんにお願いしたい』となった」
―2年の任期を振り返って
「初めて商用車メーカーとして重責をまかせていただいた。最初は本当に不安だった。就任に当たって、全理事から支えてもらえると言ってもらって、それは実行してもらえた。任期満了になってほっとしている。やり残したというよりは、豊田章男前会長(トヨタ自動車会長)の時からチーム体制に変わっていったわけだが、1月からは改めて副会長に就任するので、チームのキャプテンは佐藤さんになるが、私は副キャプテンとして全理事が一緒にやっていく。これから数年間、従来のライバルである欧米系の自動車会社、それに加えて中国勢が出てきている。それぞれの国の事情もあり、戦いがますます厳しくなっている中で、まだこれからさらに(活動を)やっていく思いだ」
―新会長にかける言葉は
「素晴らしいキャラクターをお持ちなので、間違いなくしっかりとリードしていただけると同時に、われわれも会長だけでなくチームでやっていく。最高のキャプテンだと思っている」
―任期中、自動車業界はいろいろな課題に直面した
「自動車産業は、それぞれの国の経済状態を考えると今や戦略産業そのものになっている。その中で、すべての国民、全産業界、政府の力もみんな合わせて戦っていくことになる。まず、自工会が今まで以上にしっかりと一致団結し、いかに協調領域を拡大していくかが大事なテーマだ。従来も言っているが『もう一段ギアを上げる』ということを実行していきたい」
―貿易摩擦や半導体リスクなどの課題にどう向き合うか
「関税についてはそれぞれの国の事情がある。非常に難しい対応を迫られている。一つは関税という形にも出てくるし、経済安全保障の問題にもなっている。その点だけを考えても難しいので、いかに世界に貢献しているかを理解してもらうこと、すべての国民の皆さんに自動車産業の大切さを理解してほしい。『基幹産業を担っている』という自負もあるが、同時にその責任をひしひしと感じており、その辺りをより理解いただくことが必要だ」
―今後、会長は直面する課題に応じて決めていくのか
「昔は輪番でやっていたが、今は自工会の活動がチームになっている。副会長に任命いただいたので自分としては船を降りたわけではない。昔は会長会社がずっと引っ張っているという形だったが、今は会長だけでなく、チームで話し合いをしてやっている。会長会社が先に決まるのではなく、課題によって変わってくるというイメージを持っている。1期2年はひとつの大きな区切りとなるので今後も2年が一つの単位だが、課題によってはもう少し長くやることもあるかもしれない」
| 対象者 | 自動車業界 |
|---|
日刊自動車新聞1月5日掲載











