2025年12月22日
自工会、次期会長にトヨタの佐藤恒治氏

日本自動車工業会(自工会)は、佐藤恒治副会長(トヨタ自動車社長)=写真=が2026年1月1日付で次期会長に就任すると18日に発表した。片山正則会長(いすゞ自動車会長)は副会長に就く。貿易摩擦やサプライチェーン(供給網)リスクが高まる中、世界首位のトヨタが会長会社となり課題解決をリードする。
同日、片山会長は都内で記者団の取材に応じ、会長交代について「これからは自動車産業の生き残りをかけたいろいろな活動が必要になってくる。その中で、どこの会社が会長になるべきかを議論した結果だ」と説明した。「チームのキャプテンは佐藤さんになるが、私が副キャプテンとして一緒にやっていく」と、新会長を支えていく考えも示した。
片山会長は24年1月に自工会会長に就いた。商用車メーカートップが会長になるのは初めてで、ドライバー不足など物流業界が直面する課題への対応が期待された。片山会長は「自動車産業はこの2年間でいろいろなことがあった」と振り返り「最初は不安もあったが全理事に支えてもらった」と語った。
同日の理事会では、世界的な競争環境の激化を踏まえ、26年度の重点テーマとして①重要資源・部品の安全保障②マルチパスウェイの社会実装③サーキュラーエコノミー(循環型経済)の仕組みづくり④人材基盤の強化⑤自動運転を前提とした交通システム確立⑥自動車関連税制抜本改革⑦サプライチェーン全体での競争力向上―の7つを挙げた。佐藤次期会長は「正副会長と理事と力を合わせ、自工会一丸となって実践のスピードを上げていく」とコメントした。
| カテゴリー | 人事 |
|---|---|
| 対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞12月22日掲載











