2025年12月5日
伊予鉄グループ、運転席無人の路線バス 国内初、来月から運行
伊予鉄グループ(清水一郎社長、松山市)は、運転席が無人の自動運転レベル4(条件付き完全自動運転)の路線バスを2026年1月から運行すると発表した。路線バスを運転席無人で本格運行するのは日本で初めてとなる見通し。電気バス(EVバス)で運行し、運賃の決済は交通系ICカードなど完全キャッシュレス方式となる。バスのドライバー不足が深刻化する中、持続可能な公共交通機関を目指す。
松山環状線(1周7.4キロメートル)で26年1月から、道後・松山城線(片道2キロメートル)で26年2月から、運転席無人の自動運転レベル4でそれぞれ運行する。
自動運転システムはソフトバンクの自動運転サービス子会社、ボードリーが手掛ける。小型EVバスにカメラ13個、LiDAR(ライダー、レーザースキャナー)を5基搭載する。最高時速は40キロメートル。航続距離は約200キロメートルで、座席数は11席。
自動運転バスの運行事業は、伊予鉄バスと愛媛県によるコンソーシアムが国の自動運転社会実装推進事業として採択されたのを受けて実施する。運転席無人の自動運転レベル4での運行で、深刻化するドライバー不足に対応するとともに、EVバスで運行することによりカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)にも対応する〝愛媛松山モデル〟として推進する。
| 対象者 | 自動車業界 |
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日刊自動車新聞12月5日掲載












