2025年11月26日
〈増やせクルマ好き!次世代の育て方〉HRC、ドライビングシミュレーター用筐体を発売
ホンダ・レーシング(HRC、渡辺康治社長、埼玉県朝霞市)は、ドライビングシミュレーター用の筐体「ホンダeMS SIM―01」を発売した。フォーミュラカーをイメージしたもので、HRCが運営しているホンダレーシングスクールで約20年使った車体の一部を活用した。立体音響と振動を起こすユニットを備えており、コックピットでエンジン音やロードノイズ、風切り音などを再現できる。価格は1100万円(消費税込み)で、10基限定。同社ではホンダディーラーのほか、モータースポーツを後押ししている事業者などに提案していく考えだ。
新製品はかすかに変化する路面状況や縁石を踏む感覚なども、コックピットに伝えることができるという。開発責任者の岡義友氏は「没入感、迫力感、本物感にこだわった」とし、「現役レーサーのフィードバックも得た」とも明かす。実車さながらの環境で車を操る楽しさを体感することで、モータースポーツの新たな入り口にしていく考えだ。
重量は200キログラム。サイズは長さ3千×幅1700×高さ1千ミリメートル。前後のウイングやステアリング、ペダルなどが付属するが、モニターやゲーム機は別途必要。ゼンカイレーシング(林寛樹代表、東京都渋谷区)が正規販売店として取り扱う。また、レンタルにも対応している(窓口はHRC)。
| 対象者 | 一般,自動車業界 |
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日刊自動車新聞 11月26日掲載












