2025年11月12日
主要AA 2025年10月実績 3事業者がマイナス 新車市場減少が響く
中古車オークション(AA)の主要4事業者の10月の出品台数は、ユー・エス・エス(USS)を除く3事業者が前年実績を下回った。USSだけがプラスだったのは2024年8月以来、14カ月ぶり。USSは2カ月連続で平均成約単価がすべての月を通じて過去最高を更新するなど、取引が活発になっている。市場全体で中古車の流通量に減速感が出る中でも、AAシェアトップとしての存在感が高まり、多くの出品を集めたものとみられる。
USSと日本中古自動車販売商工組合連合会(JU中商連、塚田長志理事長)、トヨタユーゼック(北口武志社長、千葉市美浜区)が運営するトヨタ・オート・オークション(TAA)、シーエーエー(CAA、斉藤啓太社長、愛知県豊田市)、の発表を日刊自動車新聞がまとめた。
3事業者で出品が下回ったのは、新車市場が10月まで4カ月連続でマイナスとなっていることに伴い、下取りや買い取りにも影響出ているのが一因とみられる。特に、ディーラーからの出品に強いCAAでは、前年同月に比べて2割近く減った。加えて、TAAでは前年よりも開催回数が5回も少なかったことも響いた。JU系は開催が増えたものの、台数増にはつながっておらず、出品車の確保に苦戦している会場が多いもようだ。
ただ、成約単価は4事業者すべてがプラスとなり、JU系では前年同月から1割以上も伸ばした。成約率も3事業者が前年実績を上回っており、小売りや輸出、リサイクルなどの各事業者が中古車を求める動きは活発のままとなっている。
日刊自動車新聞11月12日掲載












