自動車産業インフォメーション

自動ブレーキ普及加速、昨年の装着率9割前後

2018年2月22日

緊急自動ブレーキ(以下、自動ブレーキ)の装着が進んでいる。

全車標準やグレード標準といった設定車ベースの装着率は2017年にトヨタ自動車が89%(レクサスを除く)、ホンダが90%、スバルが92・4%などとなり、多いメーカーで9割前後にまで達した。乗用車メーカーの販売全体に占める割合も17年は6割程度に高まった。安全志向の高まりを背景に、メーカーが全面改良や一部改良で標準装着化を進めていることが普及ペースを速めている。

自動ブレーキをはじめとした先進運転支援システム(ADAS)は、事故防止の効果が高いことからメーカーが積極的に設定車種を増やしてきた。全車あるいはグレード別など標準装着化で早期の普及を図っていることが販売実績にも表れている。トヨタなど年間のデータがある6社の台数を集計したところ、自動ブレーキ装着車は販売全体の6割強に達した。
トヨタでは「トヨタ・セーフティセンス」(TSS)装着車の販売台数が17年に90万8千台と、標準設定とオプション設定を合わせた設定車全体の90%近くに上った。トヨタ車全体(レクサス除く)に占める割合は57・2%だった。

ホンダは「ホンダセンシング」装着車の販売台数が35万246台と、16年の2・3倍に拡大した。合計13車種に全車標準またはタイプ別標準とし、装着率、台数ともに上昇した。全販売台数に占める割合も16年の22%から60%へ急上昇した。17年9月に全面改良した新型「N―BOX(エヌボックス)」の装着率は92%となっている。

日産自動車は自動ブレーキを全車標準化している。一方、単一車線内での操舵支援などの機能を加えた「プロパイロット」の装着率は「セレナ」(4~12月)が48%、「エクストレイル」(6~12月)が52%、新型「リーフ」が78%(10~12月)だった。プロパイロットは他の装備とのセットオプションとなっており、発売当初ほど装着率が高い傾向にある。

中堅メーカーでも装着率が高まっている。スバルの「アイサイト」の装着台数は13万3228台と設定車の92・4%に達した。軽自動車などOEM(相手先ブランドによる生産)車や一部車種を含む全販売台数に占める割合は75・4%だった。マツダは12月に「デミオ」に標準化したことで、11~12月の新車販売に占める自動ブレーキ装着割合は86%に上った。三菱自動車では設定車に占める装着割合が59・8%、全販売に占める割合が46・7%だった。軽・登録とも乗用・商用での設定を順次、増やしている。

「スマートアシスト」をグレード別標準設定としているダイハツでは、軽乗用での装着率が16年の77%から86%に上昇した。軽商用は76%、登録車は91%といずれも高い装着率となっている。全体では76%だった。スズキは乗用車の装着割合が7割と16年の6割から上昇した。軽、登録とも7割に達した。

日刊自動車新聞2月21日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

日刊自動車新聞

対象者 自動車業界
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