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2025年11月5日

2025年10月の国内新車販売、ダイハツが22カ月ぶり軽トップ 総台数は4カ月連続マイナス

 10月の新車販売で、ダイハツ工業が2023年12月以来、22カ月ぶりに軽自動車市場で首位に返り咲いた。認証不正の影響でスズキに水をあけられていたが、6月に発売した「ムーヴ」の新型車効果などで販売を伸ばした。10月の新車販売総数(登録車と軽自動車の合計)は4カ月連続の減少となった。

 ダイハツの10月の軽販売は前年同月比30.2%増の5万7817台。同4.8%減のスズキを抑え、軽販売で首位に浮上した。ダイハツは幅広い車種で認証不正を行っていたことを発表した23年12月を最後にトップをスズキに譲っていた。新型ムーヴの販売が伸びたほか「ムーヴをきっかけに来店が増加し、他の車種にも良い影響を与えた」(ダイハツ広報担当者)という。

 登録車と軽自動車を合算した市場全体の新車販売は、同1.8%減の39万5189台。ブランド別では日産自動車、マツダの減少率が高かった。トップのトヨタ自動車も同5.4%減の12万9489台と低調だった。

 日本自動車販売協会連合会(加藤敏彦会長)が4日発表した10月の登録車の新車販売は4カ月連続で減少した。一方、全国軽自動車協会連合会(赤間俊一会長)が同日発表した軽の新車販売はダイハツの販売増などで4カ月ぶりにプラスに転じた。

対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞 11月5日掲載