2025年10月16日
ホンダモビリティランド、F1でスポーツビジネス参画企業の拡大へ 高まる人気やノウハウを紹介
ホンダモビリティランド(斎藤毅社長、三重県鈴鹿市)は14日、東京都港区のイベント会場で「鈴鹿サーキットビジネスカンファレンス」を開いた。F1(フォーミュラワン)日本グランプリ(GP)のビジネス活用やパートナー企業の獲得を目指し、世界で高まるF1の人気ぶりや影響力などを紹介した。
スポーツビジネスへの参入を目指す企業などへのPRが狙い。定員170人を上回る約230人の申し込みがあったという。
F1は動画配信サイトのドキュメンタリーや今年公開された映画などで世界的な人気コンテンツとなり、年間の視聴者数は16億人と言われる。特に若年層のファンが多く、関連市場の中長期的な成長も期待される。日本GPもコロナ禍後、観客数が右肩上がりで増加しており、13日に発売された2026年の観戦券(約10万枚)は大半が即日完売した。
一方、日本では企業の参画が少ないことが課題だ。説明会では、世界的ブランドのパートナーシップ事例やファンへの訴求効果などが紹介された。伊藤忠商事のグループ会社は、スポーツビジネスへの参入に必要なノウハウなどを解説した。
ホンダモビリティランドの上甲哲洋ビジネスマーケティング部長は「ファンは盛り上がる一方、ビジネスサイドでは日本企業の参画が少なく、このギャップを埋めていきたい。自動車大国でありながら歪(いびつ)な状況であり、変えていきたい」と話した。同社は、日本GP独自のスポンサー獲得も目指している。
ホンダのモータースポーツ子会社、ホンダ・レーシング(渡辺康治社長、埼玉県朝霞市)も26年からのF1復帰を見据え、日本でスポンサーを募る活動を展開し始めた。
対象者 | 自動車業界 |
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日刊自動車新聞10月16日掲載