同日、報道陣に実証内容を公開した。実証事業を担うウーブン・バイ・トヨタの豊田大輔シニア・バイス・プレジデントは「プロダクトのアイデアを具現化する最初の一歩を踏み出せるような場所にしていきたい」と語った。
ウーブン・シティでは実証するモビリティ(移動性)について「人」「モノ」「情報」「エネルギー」の4つを掲げ、異業種も含めた20者がインベンターとして参画する。
敷地内には「歩行者専用の道」と「パーソナルモビリティと共存する道」「モビリティ専用の道」に加えて、物流の自動搬送サービスなどを行う「地下の道」の4つの道を備える。車両と道路インフラが協調し、車両が近づくと歩行者用信号が赤に変わるようにするなど交通ルールのあり方も検証する。
モビリティ以外では実証開始時点で8者が参画する。UCCジャパンは都市内に店舗を開設し、利用者の様子をカメラで捉え、人工知能(AI)解析によりコーヒーの香りや味が集中力や作業パフォーマンスに与える影響を調べる。日清食品は「最適化栄養食」を提供し、心身への有効性を確認する実証に取り組む。
ウーブン・シティの第1区画の面積は4万7千平方㍍。まずはトヨタ関係者が数世帯住み、第1区画としては約300人が住む計画。2026年度から一般の住人を受け入れる。