2025年9月22日
JAEFの自動車技術教育用教材提供、2025度は18県118校 電動ミニカート・キットに高い関心
日本自動車教育振興財団(JAEF、佐藤恒治理事長)は、2025年度の技術教育支援事業として自動車技術教育用教材を18県・118校の高等学校に提供することを決定した。過去最高だった24年度の130校に次ぐ提供校数となる。全国の都道府県を3つのグループに分けている「対象地域別」の提供校数としては3年連続で過去最多を更新した。累計提供校数は2652校となった。
各グループのエリア内にある高校には、3年ごとに順番で教材提供への応募を案内している。25年度の公募対象は、全国工業高等学校長協会(全工協)、全国総合学科高等学校長協会、全国自動車教育研究会に加盟する18県(表参照)の272校で、応募は6月に案内した。対象県の各代表校長と連携し、各県の全校長(全工協加盟校)にメールで案内してもらうなど応募促進に取り組んだところ、前回(22年度)の91校を上回る118校の応募が集まった。そして厳正な審査・選考の結果、応募全校への提供を決定した。
提供教材は、高等学校における自動車技術教育のさまざまな場面を想定し、視聴覚教材およびエンジンや工具類といった実習教材など29品目を用意。これらの中から希望の教材を選んでもらった。
今年度の品目別提供数が最も多いのは「分解組立用エンジン(汎用126cc)」の28校で、過去10年以上にわたり最多が続いている。次に多いのは、電動車両に対する理解促進を狙い24年度に新設定した「EVミニカート・キット」の26校。全体の申込数を押し上げる教材になったという。
教材は10月~12月に納入する。さらに10月後半から12月にかけて対象県内の自動車販売会社などに教育委員会、学校関係者などを招き、教材贈呈式を実施する予定としている。
カテゴリー | 社会貢献 |
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対象者 | 中高生,一般,自動車業界 |