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2025年9月2日

2025年8月の国内新車販売、2カ月連続マイナス 値上げ・長納期化・受注停止が影響

 8月の新車販売台数は、前年同月比の8.3%減の30万1221台となり、2カ月連続で減少した。ホンダや日産自動車の販売減少が続いたほか、トヨタ自動車も1割以上のマイナスとなった。物価高騰や車両の値上げによる購買意欲の冷え込みのほか、一部車種で納期が長期化したり、受注を停止した影響で販売が落ちたメーカーが多かった。

 乗用車ブランドで増加したのはスズキ(同0.7%増)、スバル(同0.6%増)のみだった。トヨタ(同12.5%減)、ホンダ(同10.1%減)、日産(同22.2%減)、三菱自動車(同10.5%減)と大幅に減少したブランドが多かった。

 トヨタは7カ月ぶりに減少した前月の減少率(3.6%減)が、8月になってさらに広がった。昨年前半に出荷が止まっていたダイハツ生産車種の反動増の効果が薄れたほか、「シエンタ」など一部車種の供給が需要に追い付かなかったことが要因とみられる。三菱自も4カ月ぶりに減少した。8月下旬に新型の受注を開始した「デリカミニ」の商品切り替えに伴って軽の販売が落ちた。ホンダは5カ月連続、日産は11カ月連続で減少した。

 日本自動車販売協会連合会(自販連、加藤敏彦会長)が発表した登録車の販売台数は同10.6%減の18万6594台となり、2カ月連続で減少した。全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が発表した軽自動車の販売台数も、同4.3%減の11万4627台と2カ月連続の減少だった。

日刊自動車新聞9月2日掲載