2025年8月28日
連載「インテージ 生活者インサイト 自動車販売のオンライン化を考える」(2)検索の際のキーワードは?
この連載では、自動車販売のオンライン化が進む中で、消費者がどのように自動車を購入しようとしているのかを、「半年後以降に新車を購入予定」の約8千人へのアンケート結果を基に読み解いていきます。
前回は、およそ9割の人が購入検討時にインターネット検索を行っていることが明らかになりました。第2回となる今回は、「インターネットやSNSで検索する際、どのようなキーワードを使っているのか」を確認します。
自動車購入検討時の検索キーワード
アンケートでは、自由記述で「検索したいワード」を記入してもらいました。「軽自動車 口コミ」「トヨタ ミニバン」のように、実際の検索行動に近づけるため、複数の単語を組み合わせた回答も可能としました。
これらの自由回答をワードクラウドに集計した結果が図1です。ワードクラウドでは、出現頻度が高い言葉ほど大きく表示されます。例えば、最も大きく表示されている「新車」は728回、その下の「おすすめ」は186回の出現数でした(今回のワードクラウドは視認性向上のため色を調整していますが、色に意味はありません)。
ワードクラウドから、以下のような言葉の出現が多いことが分かります。
1、メーカー名(トヨタ、ホンダなど)
2、ボディータイプ(軽自動車、コンパクトカー、SUVなど)
3、車種名(シエンタ、ハリアー、アルファードなど)
4、レビュー関連(人気、オススメ、口コミ、評価など)
5、コスト関連(燃費、価格、購入、安いなど)
メーカー名や車種名で検索する人は、検索を始める前からある程度購入したい車の候補が決まっており、その車が自分の求める条件に合っているかどうかを確認しているのかもしれません。
では、車種をすでに決めている人と、まだ決めていない人では、それぞれどのような点を重視しているのでしょうか。
次回は、インターネットやSNSでの検索内容について、さらに詳しく見ていきます。
(筆者=株式会社インテージ リサーチャー 重岡伶奈 www.intage.co.jp/)
日刊自動車新聞8月28日掲載