2025年8月20日
2025年7月の国内電動車販売、1.4%減で4カ月ぶりマイナス 市場全体の落ち込みで
7月の国内電動車販売(乗用車)は、前年同月比1.4%減の18万2136台となり、4カ月ぶりに減少した。長納期化や商品切り替えなどの影響で乗用車市場全体(同3.7%減)が落ち込み、電動車の販売も伸び悩んだ。乗用車における電動車比率は55.8%となり、前年同月より1.3ポイント上昇した。電気自動車(EV)は2桁減となり、構成比も同0.2ポイント下がり1.3%にとどまった。
電動車販売の9割以上を占めるハイブリッド車(HV)は、同0.9%減の17万4372台となり4カ月ぶりのマイナスだった。日産自動車(同22.2%減)とホンダ(同14.2%減)は2桁減となったが、トヨタ自動車をはじめ他のブランドはプラスを維持した。日産は「ノート」、ホンダは「フリード」と、それぞれ主力車種の販売が落ち込み、HV販売を押し下げた。
EV販売は同18.3%減の4143台となり2カ月ぶりに減少した。軽自動車は日産「サクラ」の新型車効果が一巡した影響で同47.7%減の1235台と大きく台数を落とした。一方、登録車は輸入車(同42.7%増、2411台)が台数を伸ばし、同7.3%増の2908台となった。登録車におけるEV販売の8割以上を輸入車が占め、日本メーカーの劣勢が鮮明となっている。
プラグインハイブリッド車(PHV)は同2.3%減の3597台となり、4カ月ぶりのマイナス。トヨタや輸入車が増加した一方で、三菱自動車「アウトランダーPHEV」が3割減となった。
燃料電池車(FCV)は、同48.9%減の24台で8カ月連続の減少。トヨタが同53.2%減の22台と半減した。
対象者 | 一般,自動車業界 |
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日刊自動車新聞 8月20日掲載