2025年8月5日
2024年度末の全国ガソリンスタンド数、30年連続減少でピークの半数以下に 経産省発表
経済産業省が発表した2024年度末(2025年3月31日)時点の全国のサービスステーション(給油所)数は前年度末と比べて405カ所減の2万7009店となった。ここ4年間は500カ所を超えるペースで減少してきたが減少幅が縮小した。ただ、ピークだった1994年度末(6万421店)と比べて半分以下になった。
自動車の燃費改善やハイブリッド車(HV)の普及などに伴うガソリンや軽油の需要減少で、給油所の経営も厳しい状態が続いていることから、店舗の閉鎖・統合が続いており、統計によると24年度末まで30年連続で前年マイナスが続いている。
24年度に新設された給油所は39店で、前年度の47店から減少した。ただ、廃止した給油所が444店と、前年度より約150店舗少なかったことから全体の減少幅は緩やかになった。
政府が物価対策としてガソリン価格の上昇を抑えるため、石油元売りに補助金を支給していることもあって給油所が受け取るマージン(粗利)も全体的に改善しているもようで、廃止のペースが落ちたと見られる。
24年度末の揮発油販売業者数は前年度から294社減って1万2113社となった。24年度に新規登録した事業者が4社あった一方で、事業撤退や合併で298社が減った。
対象者 | 一般,自動車業界 |
---|
日刊自動車新聞8月5日掲載