2025年7月7日
2025年1~6月の新車販売ランキング、「N-BOX」が4年連続首位 6月は「ムーヴ」快走
2025年上期(1~6月)の車名別新車販売(登録車と軽自動車の合計)は、ホンダ「N―BOX(エヌボックス)」が首位だった。同モデルが首位になるのは上期として4年連続。全面改良から1年以上が経過したが、商品改良や低金利キャンペーンで販売台数を維持した。6月単月では、ダイハツ工業の新型「ムーヴ」が快走。認証不正の発覚以来、ダイハツ車として初めて2位に浮上した。
日本自動車販売協会連合会(自販連、加藤敏彦会長)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が4日に発表した統計をまとめた。首位のエヌボックスは4月を除く全ての月でランキング1位になり、全車種の中で唯一、上期販売が10万台を超えた。販売現場では「断続的な価格の上昇で旧型(2代目)と比べると顧客の引き合いが弱くなっている」(東日本のホンダ販社社長)との声もあるが、4月に始めた1.9%の低金利施策などで受注を確保した。
2位はトヨタ「ヤリス」で、前年の4位からランクアップした。2月に実施した商品改良の効果で前年同期比6.4%増の8万6942台を販売した。一方、トヨタ「カローラ」は前年の水準が高かった反動などで同12.0%減の7万5019台にとどまり、2位から4位にランクを落とした。
ダイハツ車の販売は前年に出荷を停止していた影響でいずれも増加した。特にムーヴは6月の全面改良後、同月は前年の3.5倍にあたる1万2765台と好調な立ち上がりを見せた。ただ、ムーヴを生産するダイハツ九州の工場は部品不足で7日から11日まで生産を見合わせる。11日以降の稼働は未定で、早期の再開が望まれるところだ。
6月の販売ランキングはエヌボックスが2カ月連続のトップとなった。登録車のトップは10カ月連続でヤリスだった。
対象者 | 自動車業界 |
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日刊自動車新聞7月7日掲載