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2025年7月7日

2025年1~6月の国内普通トラック販売、前年比7.0%増 3年連続の増加

 2025年上期(1~6月)の普通トラック(積載量4㌧級以上、中・大型の合計)国内販売は前年同期比7.0%増の3万6675台と、上期として3年連続で増加した。シェアはいすゞ自動車が42.7%を占めた。6月には日野自動車と三菱ふそうトラック・バスの経営統合が最終合意に至った。業界再編が進む中、販売動向にも注目が集まる。


 メーカーでは、いすゞが前年同期比16.3%増の1万5677台だった。販売回復を目指す日野は同3.0%増の9505台。大型車が同4.6%減と前年同期実績を割り込んだ。三菱ふそうも同23.9%減と苦戦。一方、UDトラックスは同37.8%増の6039台と好調だった。

 車種別では大型車が同1.7%増の2万5808台だった。三菱ふそうが同25.3%減り、特に車両総重量(GVW)16~20㌧が前年上期から約8割減、8~12㌧が同約9割減と販売不振に陥っている。一方、中型車は各社そろって販売を増やし、同22.2%増と堅調だ。

 6月単月は同1.0%増の6230台だった。大型車は同0.2%減だった一方、中型は同4.3%増加した。

 日野と三菱ふそうは先月、経営統合の最終合意を発表した。来年4月からは、トヨタ自動車とダイムラートラックが出資する持ち株会社の子会社となる。国内メーカーはUDトラックスを含めた「いすゞグループ」との2大グループに集約される。日野・三菱ふそう陣営の販売は伸び悩み、上期の合計シェアは40.8%にとどまる。特に大型車で販売立て直しが急がれる。

対象者 自動車業界

日刊自動車新聞7月7日掲載