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2025年7月2日

2025年1~6月の国内新車販売、10.2%増も2023年比では減少 購買意欲冷え込みの声も

 2025年上期(1~6月)の国内新車販売は前年同期比10.2%増の234万5459台となり、上期として2年ぶりに前年実績を上回った。主にダイハツ工業が認証不正で出荷を停止していた反動で、すべての月で前年実績を超えた。ただ、23年上期(245万600台)と比べると4.3%減だ。販売現場では物価高による購買意欲の冷え込みを指摘する声も多い。

 25年上期として比較可能な1993年以来、下から7番目の水準だった。コロナ禍前の19年上期(275万3420台)からは14.8%の2桁減だ。

 ブランド別では、ダイハツが前年と比べて2.2倍の水準になったほか、ダイハツからOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受け、豊田自動織機のエンジン認証不正にも見舞われたトヨタ自動車も72万4267台(同13.8%増)と2桁増だった。一方、日産自動車は22万495台(同10.3%減)、ホンダは31万9707台(同6.5%減)とともに減少。ダイハツの販売が戻ったこともあり、日産の順位は前年同期の4位から5位に下がった。

 日本自動車販売協会連合会(加藤敏彦会長)が1日発表した上期の登録車販売は149万9729台(同7.3%増)で2年ぶりに増加した。ダイハツの出荷再開で小型乗用車が42万7849台(同19.1%増)と増えたほか、普通乗用車も89万7685台(同2.6%増)と過去2番目の水準だった。

 全国軽自動車協会連合会(赤間俊一会長)が同日に発表した上期の軽販売も84万5730台(同15.9%増)で2年ぶりに増加した。ダイハツが反動増と新型車効果で増えた。ただ、日産自動車やスズキ、ホンダ、三菱自動車、マツダの5社は減少した。

 6月の新車販売(軽自動車含む)は、39万3160台(前年同月比5.2%増)となり、6カ月連続で増加した。ダイハツやマツダ、三菱自動車が大幅に増加した一方、ホンダは4万9267台(同16.8%減)と落ち込んだ。 

対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞 7月2日掲載