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2025年5月9日

2025年4月の国内普通トラック販売、前年比3.1%減 7カ月ぶりの前年割れ

4月の普通トラック(積載量4㌧級以上、中・大型の合計)販売は前年同月比3.1%減の5270台で、7カ月ぶりに前年実績を下回った。大型トラック(積載量5㌧以上、車両総重量8㌧以上、トラクター含む)が同7.5%減と伸び悩んだ。

メーカー別では、いすゞ自動車が2196台(同1.5%増)で国内シェアは4割を超えた。日野自動車は1456台(同4.6%減)。三菱ふそうトラック・バスは876台(同29.8%減)で、特に大型車が同3割減と低迷した。UDトラックスは742台(同48.4%増)で、トラクターなどが好調だった。

 車種別では大型が前年割れとなった一方、中型は1583台(同9.1%増)と7カ月連続で増加した。4社そろって前年実績を上回った。

 1~4月の累計は2万5015台(同9.3%増)だった。いすゞ、日野、UDトラックスが前年を上回った。

 国内市場は半導体の供給不足が落ち着き、コロナ禍前の水準に回復した。もっとも日野の中野靖CFO(最高財務責任者)は「24年度から25年度は市場が大きく動くとは思っていない」と話す。物流の「2024年問題」や〝トランプ関税〟の影響など不安要素もあるが、各社は電動車を含め、販売をテコ入れする考えだ。

対象者 自動車業界

日刊自動車新聞5月9日掲載