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2025年4月23日

BYD、日本市場に軽EV 2026年にも投入 新たなエントリーモデルで顧客層を拡大

 中国・比亜迪(BYD)が2026年にも、軽自動車の電気自動車(EV)を日本で発売することが分かった。国内市場でBYD車の販売を増やすには、ボリュームが見込める軽のラインアップが不可欠と判断した。駆動用リチウムイオン電池など、多くの部品を内製化する垂直統合型の開発・生産体制を生かし、商品力の高いモデルを導入する計画だ。 

 日本独自の軽規格に適合した新型車を開発する。価格は未定だが、競合する日産自動車の「サクラ」(約260万円から)などに対し、競争力のある価格に設定する。BYDが現在、日本で販売している4車種のうち、最も安い「ドルフィン」は約300万円だが、軽を新たなエントリーモデルに位置付け、顧客の裾野を広げる考え。

 軽EVは日産、三菱自動車、ホンダが販売している。トヨタ自動車とスズキ、ダイハツ工業も共同開発車を25年度に発売する予定で、今後、軽EV市場が活性化しそう。

 日産と三菱自が22年6月に発売したサクラと「eKクロスEV」の24年度の販売台数は合計2万3千台で、EV市場全体(乗用車のみ)の約4割を占めている。

対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞 4月23日掲載