2025年4月11日
2024年度の中古車登録・届け出台数
日本自動車販売協会連合会(自販連、加藤敏彦会長)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が10日発表した2024年度の中古車登録・届け出台数は、前年比0.3%増の646万7884台となり、2年連続で前年実績を上回った。新車の供給不足が尾を引き中古車の発生量が減少。小売り事業者は商品確保に苦戦したものの、消費者の購買欲が年間を通じて高く、辛うじてプラスを確保した格好だ。
登録車は同0.8%増の363万3879台となり、2年連続で前年を超えた。一方、軽自動車は同0.4%減の283万4005台で、2年ぶりのマイナスだった。
この一因には、新車市場の動きがあるとみられる。24年度の新車販売台数は登録車が同1.6%増の294万8294台。軽が同0.1%増の162万7411台。一部のメーカーでの出荷が一時休止していた影響が軽の方に重くのしかかった。年度後半にかけて挽回していたものの、新車の動きと若干のタイムラグがある中古車の好転には一歩及ばなかったもようだ。
しかし、「来店客や問い合わせは堅調だった」と振り返る事業者は多く、中古車の需要自体は高水準を維持しているとみられる。商品車の供給が増えていけば、販売実績が伸びる余地は十分にあるとみられる。ただ、24年度の実績は直近10年でみると、下から3番目の水準。コロナ禍前の19年度(692万9214台)に比べると6.7%減にとどまる。かつての勢いを取り戻すには、若干の時間が必要となりそうだ。
3月の登録・届け出台数は前年同月比0.3%減の77万6885台で、2カ月連続で減少。登録車は同2.9%減の40万9574台で2カ月連続のマイナス。軽は同2.7%増の36万7311台で2カ月ぶりのプラスとなった。
対象者 | 自動車業界 |
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日刊自動車新聞4月11日掲載