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2025年4月2日

2024年度の国内新車販売、3年連続前年超え

 2024年度の国内新車販売(登録車と軽の合計)は457万5705台(前年比1.0%増)と、3年連続で前年実績を上回った。上期(24年4~9月)は一部メーカーの出荷停止で登録・届出数が落ち込んだが、秋から回復に向かい、年明けもダイハツ車やトヨタ車が伸びたため、通期ベースで登録車、軽とも前年を上回った。ただ、足元では部品工場の事故に伴い出荷が再び滞り、今年度は波乱の出足となった。

    

 単月ベースでみると、上期の前年割れが6回中、4回と先行した。下期(10月~25年3月)もスタートはプラスだったが、11、12月は再びマイナスに転じた。年明け以降は、ダイハツ工業が継続生産車の法規対応を済ませたことで販売が増え、同社からOEM(相手先ブランドによる生産)供給されるトヨタも伸びた。この結果、1月から3カ月連続で2桁増となった。

 しかし、水準としては、直近20年間で下から4番目。新型コロナ禍前の19年度(503万8727台)比でも1割(9.2%)減だ。25年度は物価高の中でコロナ禍前の水準にどこまで迫れるかが焦点となりそうだ。

 日本自動車販売協会連合会(加藤敏彦会長)が1日発表した24年度の登録車販売は、3年連続の前年超えとなる294万8294台(同1.6%増)だった。直近20年では下から6番目。シェア首位のトヨタは140万3430台(同0.8%減)だった。全国軽自動車協会連合会(赤間俊一会長)による24年度の軽販売は162万7411台(同0.1%増)となり、2年ぶりのプラス。軽が現行規格となった1998年10月以降としては下から3番目。スズキのシェアは35.9%(同1.9㌽増)で、ダイハツは26.6%(同0.7㌽減)だった。

 3月は49万9745台(前年同月比10.7%増)。内訳は登録車が32万9918台(同8.8%増)、軽は16万9827台(同14.6%増)だった。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞4月2日掲載