2025年4月2日
自動車メーカーが一斉に入社式 夢への挑戦スタート
自動車メーカー14社は1日、一斉に入社式を開いた。電動化や知能化が新たな競争軸となり、伝統的な自動車メーカーに変革が求められている中、入社式に登壇したトップは次世代の自動車産業を担う新人らに期待を寄せた。
トヨタの入社式 ホンダの入社式
トヨタ自動車は、愛知県豊田市の本社で入社式を開いた。新卒採用社員2010人が出席し、キャリア入社の909人もリモートで参加した。佐藤恒治社長は「クルマの未来を変えていく原動力は一人ひとりの熱量だと思う。今の気持ちを大切にして、熱い思いを語り合える仲間をたくさん見つけていきましょう」と語った。
ホンダには925人が入社した。マロニエプラザ(宇都宮市)で実施した入社式で、三部敏宏社長は「ホンダが環境変化を乗り越えられたのは、夢の力と創造力で、新しい技術や価値を創り、新たな発想を生み出してきたからだ。夢への挑戦があったからこそ、期待される企業であり続けた。時代が変わっても変わることなく、目指す姿だ」と語った。
日産自動車は本社(横浜市西区)で実施した。1日付で就任したイヴァン・エスピノーサ社長は「皆さんの新しい視点、多様な経験、そして革新的な思考こそが、日産の変革を推し進める原動力になる。スピードと安定性、共感の3つが今の日産に必要だ。共にモビリティの未来をつくろう」と新入社員869人を激励した。
スバルは本社(東京都渋谷区)や群馬製作所(群馬県太田市)など各拠点で実施した。大崎篤社長は612人の新入社員に向け、「大変革期の荒波の中を力強く突き進む、そんな『変革をリードする人材』になってほしいと強く願う」とエールを送った。
マツダは、マツダ体育館(広島市南区)で開いた。毛籠勝弘社長は508人の新入社員に、「マツダには100年以上にわたる歴史、広島の復興と挑戦の物語がある。皆さんもその歴史の新たな1ページを開く一員となる」とメッセージを送った。
三菱自動車は岡崎製作所(愛知県岡崎市)で実施した。新入社員369人に向け、加藤隆雄社長は「他社とは違う独自の価値を持った車やサービスを提供していこうと議論している。三菱自らしさとは何かを考えながら、業務に当たってほしい」と語った。
ダイハツ工業は227人の新入社員を迎え入れた。入社式を実施した本社(大阪府池田市)大ホールには「ミゼット」や「ミライース」など歴代の車両を展示。井上雅宏社長は「皆さんには展示車に続く次の一台、次の未来を実現してほしい」と語った。
スズキはグランドホテル浜松(浜松市中央区)で販売代理店や関係会社を含めたスズキグループの入社式を開いた。スズキには約700人が入社した。
いすゞ自動車は「いすゞプラザ」(神奈川県藤沢市)で実施した。新入社員311人に向け、南真介社長は「市場からの信頼を築くことで車が売れ、売り上げも上がることを理解してほしい。一人ひとりがプロフェッショナルになることを意識して思い描いてほしい」と語った。
UDトラックスは本社(埼玉県上尾市)と各地の拠点をオンラインでつないで実施した。1日付で就任した伊藤公一社長兼CEO(最高経営責任者)は132人の新入社員を前に「物流は『社会の血流』と呼ばれ、暮らしの根幹を支えている。世界の物流を支える誇りを持って働いてほしい」とエールを送った。
日野自動車は本社(東京都日野市)で実施した。138人の新入社員に、小木曽聡社長は、「お客さまと社会の役に立つことを生業としていると念頭に置いてほしい。『HINOウェイ』の下で一致団結すれば、力を発揮し、より良い会社にできる」と話した。
三菱ふそうトラック・バスはウェスティンホテル横浜(横浜市西区)で実施し、227人の新入社員を迎え入れた。役員はカール・デッペン社長のほか3月に会長に就いた永塚誠一氏も出席し、新入社員を激励した。
ヤマハ発動機は静岡県磐田市のコミュニケーションプラザで実施し、新入社員312人が出席した。設楽元文社長は6年ぶりに参戦する鈴鹿8時間耐久レースに「新入社員の皆さんに観戦してもらうよう計画している」と述べた。
川崎重工業は、神戸コンベンションセンター(神戸市中央区)で実施し、291人の新入社員が参加。二輪車事業などを担うカワサキモータースには65人が入社した。
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞4月2日掲載